【北軽井沢の山林から】キャンプ場で仕入れている薪の話

beの薪の原木 NEWS

こんにちは。群馬県の北軽井沢にある-be-北軽井沢キャンプフィールドの佐久間です。

今回は、beで仕入れている薪の話。beで販売している薪は、北軽井沢近郊の山で伐採した原木です。それがどのように加工されてbeまで届くのか。

「薪って、木を伐って割って乾燥させてそれで売るだけでしょ?」と思うかもしれませんが、工程の流れはその通りでも、そこに行き着くまでの生産工程に驚きがあるのでご紹介させていただきます。

beからわずか1km!ご近所さんで生産される薪

あさまのぶんぶんファクトリー

beの薪は、「あさまのぶんぶんファクトリー」という材木工場で生産されています。この施設を運営するのは、”日本一のキャンプ場”とも言われるキャンプ場の北軽井沢スウィートグラスの運営会社「きたもっく」さん。

地域の資源をどうやって活用したらいいのか、その問いに常に向き合い、山林の木材活用(=薪事業・製材)やミツバチを使った養蜂事業など、北軽井沢地域の環境をうまく事業化させている、とんでもない会社さんです。私が北軽井沢でキャンプ場を始めるにあたって、いの一番に相談させていただきました。

この施設の周辺で、beで使う薪の生産が行われています。

beの薪の原木
貯木について説明を受ける。ご案内はきたもっくの髙橋さん

beで販売している薪は、きたもっくさんが自社でもつ山林から運び出された原木が材料です。群馬・北軽井沢エリアで伐採されたカラマツ、ナラの2種類を提供しています。

この写真は貯木の例ですが、ぶっとい原木が何本も積み重ねからているその様子は圧巻!

薪の作業場

その原木を機械を使って、玉切り(30cmなど長さを統一して原木を切る)にし、それを割って、薪の状態に近づけていきます。実は、この作業場、私が10年近く前にきたもっくさんでアルバイトをさせていただいていた時の作業場。現在も元気に可動中でした!

アルバイトをしていたのは冬。氷点下の中、割られた薪をひたすらに選別していく作業はとんでもなくしんどかった(苦笑)。

玉切り→割る(使いやすい大きさに)までは、機械がやってくれるのですが、選別は人の手。会社によっては選別しないところもあるそうですが、きたもっくさんは大きさ・太さによってしっかりと選別。ここの作業は地味にしんどいパートです。

そして、割って選別された薪は、大きなコンテナバックに入れられて乾燥の工程へと入ります。

とんでもない量の乾燥中の薪。しかも、これはほんの一部の写真です。これらの薪は、乾燥後にスウィートグラスでの販売やbeなどのキャンプ場への卸のほか、軽井沢エリアなどで薪ストーブをご自宅で使う方のもとへと販売されていくそうです。

乾燥の最終仕上げに秘密あり。サウナ状態にしてから出荷へ

ある程度の期間、自然乾燥された薪。出荷前に、きたもっくさんならではの工程があります。

それは「出荷直前に薪を大きな薪乾燥室に入れて乾燥させる」工程です。

人間が入るサウナのように、室内の温度を上げて、強制的に薪の乾燥を促します。

この工程をすることのメリットは、2つ。

・自然乾燥よりも短い時間で乾燥が終わる

・人工的に薪を乾燥させるので、薪の乾燥具合(含水率)が一定で品質がよい

自然乾燥の場合、1年〜1年半程度、薪を割った状態で乾燥させなければいけません。仮に、乾燥が甘い短い期間で出荷してしまうと、未乾燥により煙が出たり、はぜてしまったりします。

ボイラー

どうやって熱を加えているのかというと、ボイラーの熱を利用して熱を室内に充満させます。室内を一定の温度に保つこと3〜4日間。強制的に乾燥させることで、一気に薪の含水率を落とすことができます。

しかも、このボイラーに使う資源(材)は、薪の製造の過程で生じる、使い道のない木端や端材。ゴミになってしまいがちなものも無駄なく、効率よくエネルギーを循環させる仕組みです。この仕組みには本当にあっぱれ!

ここから温風が出てきて、室内を空気が循環。そうすることで薪の乾燥が進むそうです。言われてみればそうかも?と思わなくもないですが、最初にこれを考えて実践した人、天才です。

乾燥中の薪

乾燥中の薪。ここで3〜4日乾燥させることで、最終的に含水率20%(「よく乾燥したいい薪」として考えられる数値=20%)にしてから出荷されるのです。

そして、ボイラーで乾燥した薪を最後に人の手でかご車へと並べます。並べるにあたって、薪がカビてないかなど、最終チェックも行われているそうです。

自然乾燥→ボイラー乾燥(含水率20%)→かご車へ積み上げ(カビチェック)→納品

という流れになります。そうしてようやくbeの薪棚へと納品されます。

beでは薪を2種類販売

そうしてきたもっくさんで製造された薪。beでは2種類の薪を仕入れて販売しています。

カラマツ(針葉樹)とナラ(広葉樹)の2つ。ソロ用の焚き火台から大きめの焚き火台でも扱いやすい30cmのものを仕入れています。

カラマツは、火つきが良く扱いやすいので、焚き火初心者の人やさくっと焚き火を楽しみたい方向け。

ナラは、火つきはあまりよく無いけど長持ちする薪。じっくりと焚き火を楽しみたい方や薪ストーブを使う方におすすめの薪です。

料金は、カラマツが8本500円、ナラが6本500円。どちらもワンコインです。

「安!」と驚かれることもあれば、「薪はちょっと割高」と言われてしまうこともあります。お金の感覚は人によってさまざまです。

薪って、キャンプ場によっては、スタッフの方が斧や薪割り機で割ったりして自分たちで作られているところもあります。beも場内で伐った木を自分たちで割って販売することもあります。

ですが、薪を提供しているのは、みなさん思いは同じで「キャンパーさんに焚き火を楽しんでもらいたい」から。

楽しんでもらうためには、未乾燥ではなく、しっかりとよく燃えて、常に在庫を準備して「薪がない!」ということのないように。

自然乾燥や自分たちで割って品質管理をするのはなかなかに大変なので、beではご近所さんで事業として取り組まれている「あさまの薪」さんにお願いをして仕入れさせていただいております。おかげさまで、たくさん爆(は)ぜたり、むやみに煙に出るなどの問題は皆無です。ありがとうございます。

ぜひ、beで北軽井沢の山からとってきた薪で焚き火や薪ストーブを楽しんでください!

春はまだまだ焚き火がちょうどいい季節。夏でも夜は涼しいので焚き火が楽しめます。秋から冬は薪ストーブも。

ご来場お待ちしております!

ご協力:きたもっく 「あさまのぶんぶん」「あさまの薪」

あさまのぶんぶん
あさまのぶんぶんは、きたもっくが運営する地域資源活用チームです。キャンプ場からはじまった小さな会社は、山を買い蜂を飼い、建築から林業まで一貫。人と自然の心地よい関係を大切にしながら、持続的な未来を創造します。