-be-北軽井沢キャンプフィールドの佐久間亮介と申します。
当キャンプ場を見つけていただき、そしてHPへのご来訪、ありがとうございます。
beに興味をもっていただいた皆様に、このキャンプ場を誰が、どんな理想像を目指して運営しているのかお伝えさせてください。少し長くなってしまうのですが、ご了承ください!
オーナープロフィール

オーナー 佐久間亮介
1990年3月7日 東京都練馬区生まれ
キャンプが好きになってから今日まで:約15年
好きなテント:コンパクトなものはMSR、大きなものはogawa推し。今年念願かなって、テンティピ買いました。
焚き火は、ごうごうとたくさん薪を燃やすよりも、しっとりゆっくりと楽しみながら火の燃え上がり方にこだわります。目でみて美しい焚き火が好きです。
愛用の焚き火台はオートキャンプでは we know enough+の焚き火台、バックパックのときはベルモントのTABIをよく使ってます。
年に1度くらいの頻度で海外旅に出ます。2023年の冬にネパールの「エベレスト街道」をトレッキングしてきました。生で見たエベレストは大迫力でした。
ジャパニーズウィスキーが好きで、beの近くに北軽井沢蒸留所ができて大歓喜。好きすぎてウィスキーイベントを企画してしまいました。
そして、同じく読書も好きで、テントの中でごろごろしながら本を読むのが好きで、同じように過ごし方をここでもしてほしくて管理棟内に本棚作りました。
脱サラ→フリーランス→キャンプ場オープンまで

駒澤大学を卒業後、某日用品メーカーに入社するも激務で体調を崩し、ダウン。そんなときに友人といった猪苗代湖でのキャンプで精神的に救われ、キャンプの世界を志すようになりました。
当時(2014年ごろ)は今ほどキャンプが認知されておらず「もっとキャンプが世の中に広まれば多くの人が幸せになれるのに!」と本気で思っていました(今でも思ってます)。
脱サラを決心し、キャンプビギナーのためのブログを開設するとともに、キャンプ場巡りをしながら日本一周の旅に出発。当時、ブログは月間約20万人以上に読んでもらえるようになりました。
2年間かけて日本全国47都道府県を旅している最中に、北は北海道、南は和歌山県までいくつものキャンプ場でアルバイトをさせていただき、その時に楽しそうにキャンプされているキャンパーさんが大勢集まるキャンプ場をみて「いつか自分の手でキャンプ場をやってみたい!」とキャンプ場を経営する夢をもちました。
脱サラをしたとき自分は「キャンプを仕事に」を目標に邁進。メディアでのライター業、キャンプシーンのコーディネート、ギア開発、アウトドア商品のPR、イベント企画・運営、書籍の執筆などキャンプを仕事にするために、必死にもがき続けた20代でした。

幸運なことに機会に恵まれ、キャンプの仕事をまとめた書籍『キャンプ職業案内』(三才ブックス)を2021年に出版。アウトドアショップWILD-1のオリジナルブランド「tent-Mark DESINGS」とのコラボレーションテント『ガレージテント』発売と、たくさんの人に支えていただき、なんとか「キャンプを仕事」にする目標、夢を叶えました。
ときはコロナ禍の2020〜2022年。キャンプが一大ブームを迎える中、自分はこれからどうやってキャンプを伝えていくのだろう?と日々、悶々としていたとき、日本一周の旅の最中からずっとお世話になっていた北軽井沢スウィートグラスの社長に刺激を受け「いま、このタイミングしかない」と、自分のキャンプ場を持つ夢を実現するために、本気で行動に移し北軽井沢に拠点を設けました。

キャンプ場、土地探しは決して簡単ではありませんでしたが、縁あっていま-be-北軽井沢キャンプフィールドになっている旧クリオフィールドキャンプ場に出会いました。2019年の秋から手付かずの状態だったため、草が生い茂り道路は川になるなど荒れ果てた姿ではありましたが、直感で「ここでテントを張りたい!」と感じ、縁を通じてオーナーを紹介いただき、この場でキャンプ場ができるようになりました。
北軽井沢は、標高1000m以上に位置する高原で平地とは木の種類などの植生や空気、空の色、自然の移り変わりの激しさなど、自然好きな人にとってはもってこいの環境で、自分が心の底から「この環境いいでしょ!」とおすすめできる場所でキャンプ場をやりたいと思っていたのでまさにピッタリでした。
そんなこんなで、2023年4月に正式オープンを迎えた-be-北軽井沢キャンプフィールドです。紆余曲折を経て、いまは自然の中で働くことが好きなスタッフと2名体制でキャンプ場を運営しています。スタッフの数が少なくて恐縮ですが、皆様のキャンプの時間がより良い時間になるよう日々準備を進めています。
目指しているキャンプ場「自然に共鳴し、心ゆるむ場所」

キャンプ場の名前の「be」は、「あるがまま、素である」ということを示しています。
日々の喧騒や仕事のストレスなどから離れて、普段の肩書きや会社や地域での役職(あるいは家庭での立場も)を取っ払い、素の自分(=be)でいられるような環境、フィールドを提供したいという想いを込めてこの名にしました。
そんな名前のもと、beはキャンパーさんが「自然に共鳴し、心ゆるむ場所」を目指しています。
どういうことか少し噛み砕いて説明させてください。
「自然に共鳴する」というのは、そこにある自然の変化、美しさなどに目がいき、その良さにキャンパーさん自身が気付き、楽しんでいる状態だと考えてます。
例えば、beにいる野鳥の存在にキャンパーさんが気づいて、その生態や鳴き声などに興味をもち感動したり。ゆらゆらと風でうごく木々の様子やその種類、花や実に気づいてそれぞれの違いに興味を持ったりして、それらを意識的に見たり感じているような状態。

木の種類や花、生き物、風、雲、空気、太陽、星、月などなど、自然環境を知り、知っているからこそ、キャンパーさんがそれに感動しているような状態が理想です。
そして、心ゆるむとは、安心してその環境に身を置けているような状態です。当たり前ですが、皆様には安心してキャンプを楽しんでもらいたいと思っています。そのための整備(草刈り、枯れ木のチェック、伐倒、枝の剪定、水捌け改善など)を日々行っています。

言葉にしてしまうとあっさりとしてしまうのですが、本当に、安全第一で皆様が安心して楽しめる環境があることが、キャンプ場としての絶対条件だと考えています。もちろん自然相手のことなので、100%安全とは言い切れないですが、管理者側でやれる限りのことは日々取り組んでいます。
安心してこの場に身を預け、身を預けた先に見える自然に何かを感じて、その何かを心から楽しむ。そんな場でありたいと願っています。
無意識的に、このフィールドの環境・雰囲気を感じ取っていただいても、もちろん嬉しいのですが
なるべく何がいいのかをみなさんの中で意識できるようになってもらいたい。そうすると、自然のことがよく見えてきて、キャンプ場の選び方や過ごし方が変わって、もっとキャンプが楽しくなる。そう考えています。
beの特徴「自然環境」「不便すぎない」「キャンパーによる運営」
beの特徴は3つあります。
「青々とした芝生や豊富な樹種のある自然環境」
「過ごすのに不便すぎない設備」
「キャンプ好きが運営している」
この3つです。

自然環境は、僕がこの土地を見つけたときに直感で感じたもの。
場内に入ってすぐのキャンプサイトは、芝生になっていて寝転ぶと気持ちいいです。そして、モミの木、白樺、カラマツ、モミジなどなど10種以上の木が適度なバランスで生えていて、絶妙な空気感を醸し出しています。この空気感を「ジブリに出てきそう」と表現してくれたキャンパーさんがいました。
新緑の時期は、葉が太陽の光を浴びてキラキラとして鮮やか。夏は生い茂った葉に抱かれる様な感覚になり、秋は派手さはないけど赤・黄・橙とそれぞれに自然な色彩になる葉と落葉していく儚さがあります。そして、冬はマイナス20度にもなる、厳しい環境だからこそ感じられる美しさがあります。
そして、野鳥がたくさん飛び回り、キツツキやフクロウがいて、そして、たまにニホンリスが場内を散歩しています。
この環境に、東京の練馬インターから2時間半でたどり着けるのは、すごいことだと思ってます。北軽井沢や嬬恋は「リトル北海道」と言われることがあるのですが、まさに北海道の雰囲気、空気感を関東で感じられる場所はそうそうないです。

設備に関しては、場内に2つある炊事場ではお湯が出て、トイレには、一部ですが温水洗浄便座や暖房便座が取り付けてあります。ペンキを塗り直し照明を変え、少し古くさい雰囲気のあったトイレは清潔感あり、子どもにも安心して(怖くない)使ってもらえるように工夫しました。
売店では北軽井沢の地ビールや地域の食材をふんだんに使った食品、子どもに好評な駄菓子などが買えて、自販機やコインランドリー、電子レンジもあります。そして、ゴミはもちろん捨てられて、利用料金に含んでます。
上記の自然環境と、このちょうどいい感じの施設の「バランス」は、ご来場いただいたお客様から多く評価いただいています。整備されすぎてない(高規格すぎず)でも、不便じゃない。絶妙にちょうどいい感じです。

僕自身がキャンプが好きなので、キャンパーだったらこうしたいよなって思うものをなるべくキャンプ場のサービスとして反映させるようにしています。
まず、GWなどの繁忙期以外は、アーリーチェックイン(10時〜)、レイトチェックアウト(〜14時まで)は無料でご案内しています。1泊2日のキャンプでも、たっぷりのんびり、なるべく忙しなくならないようにキャンプを楽しんでもらいたいから。
そして、キャンパーさんと適度な距離感を保つ様にこころがけています。ずけずけとお客様のキャンプサイトに近づかない。だけど、キャンパーさんがお話ししたいようであれば大歓迎!というスタンスです。女性キャンパーさんにも安心してご利用いただきたいと思っているので、週末を中心に管理棟で寝泊まりしていますし、夜間の緊急連絡先の記載もございます。

せっかく普段とは違うところに来ているのだから、その地のものを味わいたいでしょう!ということで売店には地ビールや北軽井沢のウィスキー、地元のお肉屋さんのソーセージ、ジュースなども置いてます。その土地のものを、その土地でいただく。最高ですよね。
薪も2種類あって、扱いやすい針葉樹のカラマツと、長持ちかつ薪ストーブで使う広葉樹のナラを仕入れて販売しています。
「キャンプを通して自然に触れることで、人生をより豊かなものに」
脱サラをして日本全国を旅していたときも、キャンプ場を経営している今も、
「キャンプは人生を豊かにする」と思って日々活動しています。
自身のキャンプ場をもちフィールドを提供することで、皆様のキャンプをより直接的にサポートできるようになって嬉しいです。
しかしながら、ただキャンプ場をやっているだけでは、他のキャンプ場さんと同じになってしまう。
そのためこれからは、このbeという豊かな自然環境を通して、皆様のキャンプライフをより一層深いものにしていくための提案、きっかけ作りをしていきたいと考えています。
キャンプ場はもちろんキャンプを楽しむ場所なのですが、キャンパーさんと自然を繋ぐ場所であり、また、地域とキャンパーさんを繋ぐ場所でもあると思っています。
自然のこと、過ごし方、地域の食やアクティビティなどなど、皆様にたくさんの発見、気づきを提供し、beが「キャンプ場以上の場所」になれるようこれからも取り組んでいきます。
ぜひ-be-北軽井沢キャンプフィールドにお越しいただき、自然の中での大切なひとときをお過ごしいただけると嬉しいです。